自由ヶ丘学園では、幼児の全面発達をはかるために特に、次の点に努力いたします。
他人に迷惑をかけず、素直に誰にでも「ありがとう」が言え、またすべてのものに対しても、感謝の気持ちを表すことができるようにする。
心身ともに“がんばり”のきく子に育てる。何事も最後まで「がんばって」なしとげるようにする
なんでもよく見たり、聞いたり、ためしたりして疑問をもち、自分で考える力をのばすようにする
人とふれあい、多くの経験を重ねることで伸びやかに育ってほしい。その願いから、自由ヶ丘学園では、11月から12月にかけてたてわり保育を行っています。
その基本は、異なる年齢および同年齢の子どもたちによる混合クラス編成。3・4・5歳の幼児たちが、支え合い、いたわり合いながら時にはぶつかりあうことで、思いやりやコミュニケーションの大切さを経験していきます。人との出会いは子どもたちの心と体を揺さぶります。それを楽しみに変えていく。そんな経験を可能にするのが、たてわり保育の特徴です。
遊びながら学んでいける空間を子どもたちに-
自由ヶ丘学園の園舎は、そうした発想から生まれたものです。そのため、グローバルな角度で、個性を尊重した幼児教育を行っている国々の施設を参考にしながら「子どもの完成を豊かに育む人間形成の空間」をテーマに、ゆとりある環境作りに努めています。遊具や備品も、「ひとつのものを大切に使う」ことを子どもたちが経験できるよう、耐久性の高いものを選びました。また、子どもたちが、安全に、健康に、のびのび活動できる空間づくりに取り組んでいます。
無限の可能性を秘めた子どもたち。どの子もみんな、それぞれの個性に満ちた花を咲かせる種を持っています。幼稚園の時代は、その種がしっかり育っていくための「根を養う」時期。「できる」喜びは、子どもの意欲を育てます。しかし大人が「まだまだできる」と思えば、努力を強いられ、子どもは追い込まれてしまいます。幼児期は、じっくりと子どもの意欲を育て、創造力を育むかけがえのない時期なのです。そのため、自由ヶ丘学園では、日々の積み重ねに重点をおき、日常的にさまざまな経験ができる環境を設定しています。
経済が豊かになり、文明が進歩すると、とかく物の大切さを忘れ、感謝の心が薄れがちです。不平不満や無駄の多い日常生活を送っていますと、いつの間にかそれに流されてしまいます。これは、困難に耐えて頑張り、物を大切にする感謝の心の芽をつむことになります。私たちは、他人に対し、また、自然に対して「ありがとう」と感謝の気持ちを感じる時、豊かな心で生活ができます。このことは、人間生活にとって最も大切なことであります。この心を養うために、本園では建学の精神として、宗教的情操を育てることに努めています。
この感謝の心、豊かな心は、乳幼児期に体を通して獲得されるものであって、後になってからは身につけにくいものです。
私たちは、幼稚園生活を通して豊かな心を育てることに努めます。しかし、この感謝の心は、家庭生活の中でより植えつけられるものであり、正しい生活を送ることが必要となるため、園と家庭との協力なしには不可能なのです。
いつまでもお母さんに甘えていて、自分のことが一人でできず、友達と遊べないようでは困ります。たとえ幼くても、自主性や社会性を身につけさせることは、成長・発達のためには大切なことであります。
このため幼稚園では、身なりを整えたり、自分たちで使った本やおもちゃは自分たちで片付けたり、あるいは、自分でできることは、大人の手を借りないで、友達と力を合わせてやるようにします。
また、子どもとして心得ておかなければならない日常のマナーも、大勢の子どもたちを見習いながら、無理なく身につけるようにします。
幼児期は遊びの生活とも言われているように、遊んでいるときの子どもの目は輝いています。自由ヶ丘では、子どもの自発的な遊びを大切にする保育をしています。子どもたちにとって遊びは学習です。この遊びによって、健康な体を養い、忍耐力、創造性、社会性が育ち、脳の発達が活発になります。
遊びといっても、放任しておくのではなく、仲間と仲良く遊んだり、いろいろなものを作ったり、描いたり、歌ったり、話したりできるように環境を整え、指導や援助を行います。あるいは、幼稚園の周りの豊かな自然の中で、四季折々の自然を観察することによって、科学性の芽生えを養うことができるよう、散歩や園外保育を計画しています。ただ単に子どもを預かるとか、小学校へ入学する準備のための知識を与える教育するのが幼稚園ではありません。幼児期を、もっとも健康に、有意義に、そして子どもらしく過ごさせたいものです。
幼児期の子どもたちは、体験を通して学びます。知識とか技術がばらばらでなく、丸ごとの力として身につけていかないと、薄っぺらな物になってしまいます。また、知識開発と称してなされていることも、身体で感じ、身体で覚えることなしに知識だけ注入しても、無意味なだけでなく精神的負担を強いることにもなりかねません。
子どもは、自分は必要性を感じたり、真剣になれば、覚えるのも早いです。大事なことは、大人がそれをどう揺さぶるかということです。
人間の特徴の一つは、二本足で歩くことです。人間は、この二本足で歩くことによって、より良き人間として成長することができます。同じ歩くにしても、靴を履くより、自然に直接触れるはだしの方が、子どもは生き生きとしてきます。はだしの活動は、子どもの心身の発達に、とても良い影響を与えるといわれます。
本園では、はだしでの活動をできるだけ多く取り入れるように心がけています。その結果、戸外での遊びが活発になり、薄着の子が多くなってきました。足の裏の刺激は、運動機能を伸ばし、大脳の発達を促します。はだしを強制することなく、一人ひとりが自分の体調に合わせて自主的にはだしになるよう、はだしのすすめを続けてまいります。
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