年長組になってから、朝の会や弁当準備の当番を、その日やりたい子たちで進めていましたが、クラスのほとんどの子が当番という日もあり、「おおすぎて、わからん!」「なかなかきまらない」「はやくして~おなかすいた」という声が上がりました。
すると「まえのももぐみさんはグループにわかれてやってたよ!」「たしかに!5にんとかでいただきますしてた~」など。「グループって、なに…?」という子もいましたが、「チームにわかれておとうばんするんだよ!」と友だちに教えてもらい
「あ、なるほど」と理解することができました。
そこであみだくじでグループを決めることに。くじを引いた次の日、グループのメンバーが発表されたところで、「○○グループさ~ん」と呼びやすいようにグループに名前を付けることにしました。名前を付けるにあたり、テーマ(動物の名前や花の名前など)があると決めやすいということになり、話し合いで出てきたのが、
・色の名前(あかグループ、あおグループなど)
・お寿司のネタの名前(まぐろグループ、サーモングループなど)
・ジュースの名前(オレンジジュースグループ、三ツ矢サイダーグループなど)
どうしてその名前が良いかみんなの前で発表し、話し合いを進めていきましたが、意見がぶつかり、なかなか決められず、途中で話し合いを中断しました。そして帰りの会の前にもう一度、話し合いをすることにしました。
話し合いの末、今回は“ジュースの名前”をテーマにしてグループ名を決めることになりました。“ジュース”に決まった説得力のある意見。「これからあつくなるから三ツ矢サイダーとかのシュワっとするなまえがいいんじゃない?!」「いいね―!すずしくなりそう!」「いろのなまえがいいともだちも、ジュースの色とかできめれるよ!」「う~ん!いいかも!!」と、納得した子どもたちでした。
そして次の日、ようやくグループごとに分かれて、自分たちのグループの名前決めがスタートしました。なかなか話がまとまらないグループや意外とすんなり決まるグループなど様々。意見がぶつかることもありましたが、しっかり自分の思いを言葉で伝え合っているため、しばらく様子を見てみることにしました。
少し経って、どの意見にまとまったかなと話を聞きに行こうとすると、「せんせい!きまった!みかんジュースグループにする!」と、報告に来ました。「みんなが“それでいいよ”ってできた?」と聞くと、「うん!!」とすっきりした表情でした。
全部のグループ名が決まると、「つかれた~」、「そうだんって、むずかしい~」という声が聞こえてきましたが、表情は嬉しそうな笑顔♡グループ全員が納得するまで話し合い、決めることができた達成感を十分に味わうことができたのだと思います。
あそびの中で、言い合いになったりすることがありますが、子どもたちだけで話し合い、解決しようとする力を秘めているのだと思いました。これからのグループやクラスでの話し合いが楽しみです。