ある日、Aちゃんが園庭にある木の家で遊んでいると、
Aちゃん 「あっ!あながあいてる!」
と、すぐそばにいた教師に呼びかけました。見ると、木の家の床板に三角定規の半分くらいの大きさの三角の穴が開いてます。
Aちゃん 「せんせい、おてて、いれて。」
教師 「ちょっとこわいよ。」
Aちゃん 「Aもこわい~。」
と言いながらも、Aちゃんは人差し指をそ~っと入れてみると…
Aちゃん 「まっくろくろすけが、いるかもしれない。」
そこで、Aちゃんと教師は大声で「まっくろくろすけ、でておいで~!」と呼んでみました。穴の中は“しーん”としています。でも、その声を聞いたこあら組のみんなが集まって来ました。
みんな 「どうしたの?」 「まっくろくろすけがいるの?」 「どこにいるの?」
Aちゃん 「このあなに、まっくろくろすけがいるの!」…いつの間にか、いることになっています。
それを聞いたみんなの目がキラキラと輝きます。
Bくん 「まっくろくろすけでておいで~」と呼び掛け始めると、みんなも後を追って
みんな 「まっくろくろすけでておいで~、でないとめだまをほじくるぞ~」
「でてこないね。」
みんなで穴の中を覗いたり、指を入れてみたり大騒ぎです。それでも“まっくろくろすけ”は出てきません。
すると、子どもたちは何やら相談を始めました。(教師は少し離れて見守るだけです)そして、AちゃんとCちゃんが走ってほうきを持って来て、バシバシと強めに穴を叩き始めると、こあら組の全員で「まっくろくろすけでておいで~」と大合唱!!それでも出てこないと、今度は
Bくん、Eくん「これでつかまえるー」と、虫とり網を持ってきます。Fくん、Gちゃんも手作りほうき(以前に作った)を持ってきます。そして、またまたバシバシと穴を叩いて、みんなで穴を覗きます。おやこ広場のお友だちも見にきています。
誰か 「なんか、くろいのがみえたー。」
みんな 「どこどこ?」と穴の周りを探したり、怖くなったFくんとGちゃんは教師の方に飛んできたり。教師もすぐに見に行きましたが、まっくろくろすけの姿は見えません。
その後も、Fくんが持っていたビニール袋に砂や氷(たらいに張った)を入れたものを、“えさ”と言って穴の上で揺らしたり、捕まえた時に入れる?バケツを持ってきたり、それはそれは楽しそうに30分以上も“まっくろくろすけさがし”で盛り上がっていました。子どもたちだけで、こんなに遊べるようになったこあら組の子どもたちに驚いたり、嬉しくなったりした教師でした。