秋、冬になってきて、部屋の絵本も衣替えをして、木の実や雪が出てくる絵本を見ていたある子が「せんせい、このえほん(“おちばいちば”という絵本)、よんで!」と教師の所に持ってきました。他の子たちも「みたーい!」とその絵本に興味を持っていたので、みんなで読んでみることに。絵本を読んだ後「“おちばいちば”にいきたい!」、「おかいものしたい」と言う子どもたち。(教師自身どんぐり拾いにいこうかなと考えていたので、いいきっかけだなと思いました)子どもたちと話し、次の日にみんなで“おちばいちば”(どんぐり拾い)に行くことにしました。
登園してくると「“おちばいちば”ってどこにあるのかな?」、「たくさんどんぐりあるかな?」と期待を膨らませている子どもたち。教師に宝物袋(子どもたちが見つけたどんぐりや葉っぱ、石など素敵な物を入れる用の袋)をもらって出発準備はばっちり!園を出発すると「あーるーこーあーるーこー♪」と“さんぽ”や「こぎつねこんこん♪」の“こぎつね”のうたを歌いながらウキウキの子どもたち。しばらく歩くと…どんぐりや葉っぱなど秋の自然がたくさんある所に到着。子どもたちは「ここが“おちばいちば”なんだ!」と目をキラキラさせていました。
宝物探し(どんぐり拾い)をしている子どもたちは、絵本の中に出てくる色の葉っぱやどんぐりを見つけたり、キノコを発見したり、木の蜜に興味を持っている子もいました。嬉しそうに宝物袋を見ているAくんとBくん。中身はどんぐりの帽子だけ!?教師が「なんで、どんぐりの帽子ばっかりにしたの?」と聞くと、AくんとBくんは「“おちばいちば”のおかねは、どんぐりのぼうしだからだよ」とにこにこ顔で教えてくれました。絵本の世界と現実の世界を行ったり来たりする子どもたちの様子は本当に楽しそうです。(絵本の中の“おちばいちば”ではどんぐりの帽子がお金になっているんです)
気が付くと、子どもたちの宝物袋は素敵な宝物でいっぱいになっていました。園まで帰る途中の道や、園に戻ってからも、何度も自分の宝物袋を見て、嬉しそうな子どもたち。弁当を食べている時には「こんどは、ちがう“おちばいちば”さがしにいこっか」、「ぼく、いいところ、しってる」と話が盛り上がり、またみんなで“おちばいちば”に行く約束をしました。
このどんぐり拾いで、子どもたちの自分で“見つけた”、“集めた”、そして“自分だけの宝物”という特別感に嬉しそうな姿を見ることが出来ました。また秋の自然に目を向け、触れることをねらいとした、どんぐり拾いでしたが、ただどんぐりや葉っぱを見つけるだけではなく、絵本の世界に入り込んで楽しんでいる子どもたちの想像力に教師自身驚かされ、素敵だなと思いました。この子どもたちの素敵な想像力、発想力、世界に入り込める力をこれからも大切にしていきたいなと思いました。