ある日、みんなで“エアーつなひき”をしてると、Aちゃんが「クーイズクイズ!このポーズなにをしているでしょうか?」と、クイズを始めました。次々に「これはなんだ?」と友だちの前に立って、ポーズをとる姿が。まっすぐ手を伸ばしたり、曲げたり、、、、みんなでゲラゲラ笑いながらポーズを見せ合いっこ!そこで自分の体をじっくり観察(時には友だちを見ながら、、、)することにしました。
そこで子どもたちに「みんなの手や足は真っすぐかな?それとも、まがるかな?」と、聞いてみると、「まがるー」と、自分の体を動かしながら教えてくれました。また、「まっすぐだったたら、あるくのたいへんだよ!」、「うでまっすぐだったらごはんたべられない~」などと話し、体を動かしながら、いろいろなポーズをして楽しみました。
そこで、自分の分身を作りいろいろなポーズを楽しんでいきたいと思い、人型製作をしてみることにしました。
まずは体を手・足・体、、、、、とパーツに分けました。必要なパーツが分かったところで、1枚の八つ切りの画用紙から全部で11個のパーツの型を取り、切り取ります。しかし、問題が発生!!1枚の画用紙から11個のパーツを取ることができません。いつも通り、ゆとりをもって型を取ってしまうと、画用紙が足りなくなってしまいます。そこで「型と型をくっつけて取ると、全部取り切れるよ!」と伝えると、1つずつ丁寧に型を取る姿や、はみ出さないようにきれいに切ろうとする姿が見られました。すべての型を取り、切り取ったことで、すべてのパーツが揃い、嬉しそうな子どもたち。まずは丸のパーツに自分の顔を描き、にんまり。次に手足のパーツをいろいろなポーズになるように置いて遊びました。「みて~!アロハ・エ・コモ・マイのポーズにしてみた!」、「これはなんのポーズでしょうか?」と、ミニミニの自分を動かしたり、ミニミニの友だちを見たりして楽しみました。みんなで見せ合いっこをして楽しんだ後は、自分が運動会で1番楽しみなポーズ、見てもらいたいポーズを決めて、パーツをのりで固定。
お気に入りのポーズが出来上がると、ミニミニの自分は服を着ていません。どうしようかと子どもたちと相談すると、自分で考えて、服を作る!と意気込んでいます。しかし、服の型はありません。これまた、問題発生!!と思いきや、Bくんが「ミニミニのじぶんをかたにしたらどうかな?」と、提案しました。「いいね~」、「それだったたらじぶんだけのふくがつくれる!」と、大賛成の子どもたち。ミニミニの自分を型にして服やズボンを作りました。いつも着ている体操服を見本にして服を作る子、自分オリジナルの服にする子など様々。服を着たミニミニの自分を見て大満足の子どもたちでした。
またある日のこと。ダンボールの入場門を見て、「にゅうじょうもんさみしいね。ことしはなににする?」と子どもたちから声が上がりました。「まえみたいにきりがみはってみる?」、「なににすればいいかわからないよ!」と、悩んでいると、「グループでできるものとかはどうかな?」と、Cちゃん。グループごとに作れるものを考えました。そこで出てきたのが、人型製作でした。「グループでひとりつくったら、かっこいいんじゃない?」「ももぐみさんにしかできないよね!」と、大盛り上がりの子どもたち。
ですがミニミニの人型を作るとなると、入場門には小さすぎるので、“大きな人”にして作ることにしました。
グループで誰がどのパーツを切るのか話し合いをしたり、難しそうなところを手伝い合ったりと協力して作っていました。大きさは違うとはいえ、2回目ということもあり、どのように型を取ったら良いか、どの手順で進めていくのかを理解して取り組むことができました。
“誰が何の型を取るのか”から“どの様なポーズにするのか”“その人の名前をどうするのか”など、1からグループで考えて作り上げた“大きな人”。時には意見がぶつかり合ったり、自分のやりたいことだけをやろうとしたりする姿もありましたが、何とか自分たちで解決し、グループで協力して1つの作品を作り上げることができました。
お父さんやお母さん、そして、ミニミニの自分や入場門の“大きな人”に見守ってもらい、力を発揮できる運動会になりました!