第三自由ヶ丘幼稚園
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年長組

【リズム】 2025.10.31

リズム

 リズムに合わせて踊ったり、歌ったりするのか大好きな子どもたち。夏休み明けに、「みんな~うんどうかいどうする?」「なにおどる?」と、話をしていました。そこで教師が「みんなは何の曲で踊りたいの?」と、質問をしてみると子どもたちからは『イイじゃん』『にじいろほっぺ』『きっとキセキ』『はいよろこんで』『校長センセ宇宙人説』『ボン!とうまれたぼくたちは』『ダンスホール』『ライラック』などと、たくさんの曲が出てきました。いろいろなうたに合わせて思い思いに体を動かしたり、教師の真似をして踊ったりすることを楽しみました。中でも『アロハ・エ・コモ・マイ』と『だいすきがいっぱい』が一押しの子どもたち。どっちの曲にするか多数決を取ってみると、半分に分かれました。それぞれの曲のアピールポイントを発表して、それを聞いて、子どもたちの気持ちは行ったり来たり。多数決で決まるかな?と思っていると、多くの子が、「たすうけつできめちゃうとえらばれなかったほうのともだちがかわいそうじゃない?」と、声を上げたのでした。何日にも渡って話し合いをしましたが、なかなか決まりません。どうしても2曲踊りたい気持ちが消えず、『だいすきがいっぱい』を入退場曲、『アロハ・エ・コモ・マイ』をリズムの曲にすることになりました。

 曲が決まると子どもたちの気持ちはさらに高まり、歌詞を聴いて振りを考えたり、リズムに合わせて自分なりに思いついた振りを友だちや教師に伝えたりと、振り付けのアイデアが溢れてきます。「ハワイのうただからアロハのポーズやりたい!」、「オハナっていってるから、てではなをつくるのは?」などと、みんなの前で踊り、伝え合っていました。また、「おおきいぐみだからみんなでまるになったり、グループでおどりかんがえたりしたい!」などという意見も出ました。

 初めはみんなで輪になるところでうまく輪になれなかったり、揃えて踊るとこがバラバラでした。時には「まるになるんだよ!!」、「ひだりてじゃないとまわれない!」などと、ぶつかり合う姿がありました。しかし何度もみんなで踊ったり、グループで踊っている姿を見合ったりしていくうちに「こうしたほうがいいんじゃない?」、「てをピシッとしたらかっこいいよ!」と、声を掛け合う姿が見られるようになりました。また、“お客さんに見せる”ということも考えて動作を大きくしたり、笑顔で踊ったりする姿も見られるようになりました。

また踊っていく中で「ポンポンをもっておどりたい!」という意見にみんなが「いいいね~」と賛同し、ポンポンを作ることになりました。そしてポンポンが出来上がると、さらに気持ちは盛り上がり、登園するとすぐに踊り出したり口ずさんだりして楽しむ子どもたち。その姿が担任はとても嬉しく、「もう子どもたちに任せても大丈夫!」と、頼もしく感じました。

お父さん、お母さんにかっこいい姿を見せたい!と意気込み、迎えた運動会当日。年長組らしく入場から退場まで子どもたちだけで行うことが出来ました。

何度も踊ったり話し合ったりしたことで自信を持ち、たくさんのお客さんの前でも堂々と楽しんで踊る姿を見ることができました。きっと子どもたちは友だちと一緒に踊る楽しさ、リズムが揃う心地よさを味わうことができたことと思います。

意見がまとまらず、バラバラだった子どもたちが、どうしたらみんな納得がいくかを考え、作り上げてきました。そんな子どもたちの大きな成長に驚かされた教師でした。



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