第三自由ヶ丘幼稚園
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年長組

【つなひき】 2025.10.31

つなひき

 2学期に入ったある日、階段の踊り場にある物が置いてあるのを見つけました。そうです!それは、長くて太~い綱です!子どもたちは綱を見つけると真っ先に、教師に「きょうつなひきやる?」、「おおきいぐみになったからうんどうかいでできるよね?」と話しに来ました。あまりにも子どもたちの目が輝いていたので、みんなでつなひきをやってみることにしました。

 さすがもも組さん。去年の年長組がやっていたのを羨ましそうに見ていただけのことはあります。すぐに2つのチームに分かれてみんなで引っ張り合いっこを始めます。力いっぱい引っ張っています。どちらのチームも一生懸命引っ張っています。そんな姿を見て何かおかしいな?と引っ掛かりますが、教師はその“何か”になかなか気付けませんでした。

 何度も繰り返すうちに謎が解けました。それは引っ張られているはずのチームの子たちの立ち位置が、スタート前と変わっていなかったのです。なんと、子どもたちは“ここ!”と決めた立ち位置から動くことはなく、引っ張られたら、手を離し、また綱を持ち直すということをしていたのです。要は、綱を相手チームに送り込んでいたのです。何ということでしょう!それでは勝てるわけありません。教師のちょっとしたアドバイスもあり、繰り返すうちに、握った綱から手を離さないこと、足を踏ん張ることなどに気付きました。そして運動会前にはみんなの力を合わせ、すごい力で引くことができるようになりました。またチーム決めをした後は並び順をどうしていくのかをチームで話し合う姿もありました。

そして迎えた当日、「よーい!ピー!」と言う笛の合図とともに両者引っ張ります。どちらのチームも負けじと引っ張り、なかなか勝敗が付きません。接戦の末、1回戦は引き分けになりました。そして迎えた2回戦目。1回戦同様、両者一生懸命引っ張ります。ですが、僅差で色チームが勝ちました。つなひきの勝敗は色の勝ち!「やったー!」と大喜びの色チームさん。一方で負けた白チームさんはどんな表情だろう?と、子どもたちの顔を見てみると、「つぎのリレーはぜったいかつ!」と意気込み、前を向いていました。

 運動会が終わり、ひまわり組さんが綱引きをやっているのを見ていると、小さな声で「やりたいな~」、「もっとあしまげたほうがちからはいるのに!」などとつぶやいている姿を見て、教師はクスっと笑ってしまいました。子どもたちにとってつなひきがこんなにも心に残るあそびになりとても嬉しく思います。



綱引き 

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