第三自由ヶ丘幼稚園
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年長組

【やもも LAST】 2025.09.30

やもも

本格的な夏が始まり、クモ探しが難航するなか子どもたちは毎日クモ探しに没頭していました。そんな中始まろうとしている夏休み問題に子どもたちと頭を抱えていました。

「そろそろたのしいなつやすみだ~」「なつやすみってやももどうなるんだろう?」「またせんせいにおねがいする?」「でもせんせいもなつやすみあそびにいくんじゃない?」と子どもたちから話し合いが始まりました。

「やもももかぞくがいるとおもうから、にがしてあげたほうがいいよ!」「でもやももとはなれるのはかなしいから、そつえんまでいっしょにいたいよ」とふたつの意見に分かれました。たくさんの話し合いの末、夏休みはくまさん家(預かり保育)に来た友だちがお世話をするということに決まりました。

そして1学期最終日。夏休みにくまさん家に来ない子たちはやももに「げんきでね!」「また9月に会おうね!」と話をしている姿が見られました。

夏休みに入り、くまさん家が始まりました。「おはよ~!なつやすみだ~」「やももげんき?」と毎日誰かが声を掛け、お水をあげ、餌を探しに行っていました。

今年の夏は例年に比べてとても暑かったですね。その影響もあったのかだんだんと元気がなくなり、夏休みももうすぐ終わろうとしていたある日。捕まえたクモ(えさ)を口元に持って行ってもじっとしていて動きません。寝ているのかなと思い、つついてみましたが動きません・・・・・。もも組のみんなには会うことなく、やももは旅立ってしまいました。

そして夏休みが終わり始業式の日。「おはよ~」と元気よく登園してくると、子どもたちから、「やももがいない」「どこにいるの?」と次々にやももの存在を気にする子どもたち。教師からやももが死んでしまったことを伝えると、「にがしてあげればよかったかな?」「はやくおはかつくってあげないと」と、やももにお別れを告げお墓を作りました。

「死んじゃったけど、やもももも組の仲間!」という気持ちから、毎日畑の水やりを終えるとやもものお墓に手を合わせて「やもも、きょうもいちにちげんきですごしてね!」「ももぐみといっしょにあそんでくれてありがとう!」と話をするもも組の子どもたちの温かい気持ちに教師も嬉しい気持ちでいっぱいです。きっとやもももお空で子どもたちの様子を覗いていると思います。

やももと4か月間過ごして、子どもたちなりに、生き物を飼育する難しさや楽しさを学ぶ良いきっかけとなりました。



10月

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