最近たんぽぽ組で新しく始めたゲームがあります。それは“イスとりゲーム”です。

始めた当初は、このイスとりゲームが大人顔負けの真剣勝負のゲームになることは教師も子どもたちも知りませんでした…(笑)

　一番最初は、まずは音が止まったときにイスに座るというルールで楽しみました。人数分のイスを丸く並べたので必ず座ることができます。揉めることも負けることもなく穏やかに終わりました。でも、穏やかに終わったのはこの時だけで、イスの数を減らして遊び始めてからは笑いあり涙あり、大波乱のゲームに変わっていきました。

　たんぽぽ組には負けず嫌いの子が多いなあと薄々気付いてはいましたが、思っていた以上に負けず嫌いな一面を持っているんだと驚きました。負けず嫌いな一面が光っていた姿をいくつか紹介します。

　まずは、絶対に座りたい気持ちが先走り、イスの周りを歩くときに前の友だちをぐんぐん抜かしていく姿。そして、イスの取り合いになったときに、掴みあってケンカになる姿(もちろんケガをしないように傍で見守り、すぐに止めます)。また、何が何でも座りたくて、イスにしがみつき動かなくなる姿。イスに座れなかった悔しさで大号泣する姿。何が何でも絶対に座りたい…今のたんぽぽ組らしさ全開のイスとりゲームを楽しんでいます。しかし、悔しさで大号泣したり、自分が座れなかった後でも友だちを応援したりするなど、子どもたちの心の成長も感じています。

　教師が、「友だちを抜かしても座れるかは分からないよ?」とか「じゃんけんでどっちが座るか決めたらいいんじゃない?」など、きっといつか気付くであろうことは言わず、ケガはないように今のたんぽぽ組の子の姿を受け止めながら楽しんでいきたいと思います！