第二自由ヶ丘幼稚園
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年長もも組

10月のもも組1 本気で挑んだリレー☆ 2025.10.31

リレー1

 運動会の中でも子どもたちが一番緊張していたのがリレーでした。勝負事が苦手な子が多いため、当日を迎えるまでにはたくさんの"本気"が必要でした。

 リレーをやり始めた頃は、なかなか楽しめなかった子どもたち。それが回数を重ねるうちに、1人、2人…と楽しめる子が増えていきました。そして当日の一週間前からは作戦を考えたり、協力し合ったりすることができるようチームを固定しました。チームを決める際には、子どもたちは好きな子同士で一緒になろうとする姿があったので、教師が同じくらいの速さの方が競い合うことができて楽しいかもしれないねと話をしました。すると「いいねー!」「じゃあAくんとBくんは別の方がいいね!」と話が盛り上がり、運動会当日のチームが完成しました!

 チームが決まると勝つために作戦を立てたり、走る順番を何度も変えたりと、本気で挑もうとする子が増えてきました。逆にその熱量に圧倒されたのか、やりたくないと言う子も出てきました。教師がみんなで本気を出した方が楽しめること、みんなが本気だからチームが勝てることを話しました。すると「どうしてやりたくないの?」と理由を聞いて何とか解決してあげようとする子や、「一緒に走ろうよ!」「みんなで走りたいな!」と誘う子、「大丈夫だよ!」「やってみないと負けるか分からないよ!」と励ます子など、ももぐみ全員でリレーを楽しみたいと気持ちを出す子が多く現れました。やりたくないと言う子を本気にさせるのに、時には30分程説得していたことも…!それでも誰一人と諦めようとはせず、"本気"でリレーに挑もうとする子どもたちでした。早くリレーをしたいはずなのに、待ってあげることのできる子どもたちがとっても素敵でした(^ ^)そしてやりたくないと言っていた子からも、「リレーしたい!」という言葉が出るようになり、全員が同じ気持ちになった時にはとても感動しました。

 

 運動会当日、過去の対戦では、白チーム2勝、色チーム2勝と互角。どちらも次こそは勝つと燃えていました。リレーの順番が近付くほどに顔つきが変わっていく子どもたち。ハチマキで気合を入れ、入場門の前に並んでいる子どもたちは普段より気持ちが落ち着かず、そわそわしていました。入場前に教師がみんなの本気を見せてほしいと伝えると、真剣な表情に変わっていきました。リレーがスタートするといつも以上に自分のチームを応援する声も大きくなり、普段よりも力強く、勝ちたい気持ちがとても伝わってきました。途中で転んだ子もすぐに立ち上がって走り出したり、バトンを渡すのに時間がかかってしまってもしっかり受け取ったりと、アクシデントがある中、最後までバトンを繋いでいこうとする姿がありました。勝負の結果は出ましたが、友だちと繰り返し作戦を練ったり、最後まで諦めずに走ったりと頑張ってきた子どもたちは、誰のことも責めることなく「頑張ったね」と肩を叩き合っていました。

 「本気を出す」ということを知った子どもたち。本気を出すと悔しさがもっと大きくなることを実感して、本気を出すことをためらう子もいました。その反対に本気を出せば喜びがもっと大きくなることも知ることができました。友だち同士で常に励まし合いながら、切磋琢磨してきた子どもたちは、クラスのみんなが大好きになったり、今まで一緒に遊ぶことがなかった子をあそびに誘ったりとクラスの雰囲気も変わっていきました。



リレー2

リレー3

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