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まつ組

やきいもパーティーをしました! 2025.11.28 NEW

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一学期から子どもたちが育ててきたさつまいもを自分たちで収穫して、落ち葉を集め焚火をして焼き上げ食べました。

 5月に畑に植え10月まで長い間水やりをしてきたさつまいも。他に育てた野菜は収穫し食べましたが、夏休みが空けても収穫しないことにしびれを切らして「まだほらないの?」なんて声が聞こえてきました。すると、「あきに、やきいもパーティーしたから、もうすこしだよ」と昨年度のことを覚えていて、Aちゃんがみんなに話していました。季節は運動会も終え、毎日のように水をあげていると、「せんせい、いもができてた!!」とBくん。このBくん、自分で気付いて毎日欠かさず水やりをしていました。だからこそ、少しの変化でも気付いたのでしょう。その声を聴いて、周りの友だちが見に行くと、芋の頭が土から出て見えているではありませんか。以前に教師が「運動会が終わったら、芋を掘るよ」と覚えていたこともあり、「せんせい、もうすぐでほるよね」とウキウキで芋畑から戻ってくる子どもたち。


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いざ、待ちに待った芋掘りへ。子どもたちは駆け出し、スコップを持ってきて懸命に掘っていきます。しかし、「せんせい、な~い」となかなか見つけられない。それもそのはず、何もない土を掘っているのです。




今まで育ててきた野菜はなっているのが、目に見えていたものばかり。「どうやって、いもができているか知ってる?」と教師が画用紙に描いて、芋の育ち方を見せていくと、「そっか!!」と芋のつるをヒントに探り考えながら、再び掘っていきます。「ほれた!!」と一人の子が嬉しそうに声をあげると、周りの友だちが一斉に振り向き、自分も見つけたいと一層掘る手に力が入ります。すると、あっちでもこっちでも「あった!!」と声が聞こえてきました。芋を折らないように周りをそーっと掘っていました。そのため、芋を見つけてからも時間がかかります。「てでほったほうが、はやいよ」とスコップを手放し、手を真っ黒にしながら掘っている子を見て、手で掘り始める子がどんどん増えていきました。「せんせいほれた!!」と宝でも見つけたように嬉しそうに掘った芋を見せてくれる子どもたち。「ここにあった!」と友だちと協力して掘っている子たちも。あまりにも懸命に掘っているものだから、鼻の頭に土をつけている子もいました。





たくさん掘ったお芋。まだまだこれで終わりではありません。幼稚園の裏側にも畑があり育てています。なかなか立ち入ることが少ない園舎の裏側。お寺を通って到着し、そこでも懸命に掘っていました。戻ってくると、ズボンにはくっつき虫でいっぱい。「とってあげる~」とみんなで取り合いっこをしていました。




 


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さて、これだけではありません。焚火をするには落ち葉が必要です。

長い期間、落ち葉集めにご協力いただき、ありがとうございました。おかげさまで、サツマイモをおいしく焼き上げることができました。

湿っていた落ち葉を園庭に広げ乾かしていると、「これ、なにしてるの?」と興味津々な様子。理由を知らせても、なかなかその場から離れず、なんだかソワソワしています。「遊ぶ?」と聞くや否や、大量の落ち葉の山に突っ込んでいきます。落ち葉を舞い上げたり、「うめて~」と友だちに落ち葉を被せてもらったりして楽しんでいました。


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やきいもパーティー当日、自分たちで収穫した芋を、新聞紙・アルミホイルで包み準備をします。そのままでは、焦げてしまうこと・しっかりと包めていない時も同様に焦げることを聞いて、包めてない箇所がないかすぐに確認する姿が微笑ましく感じました。





火をつける前に「あのうた、うたおうよ」と友だちに声をかけるCちゃん。火が付くと、お泊り会でキャンプファイヤーをした時に歌った『もえろよもえろ』の大合唱が始まりました。「せんせい、がんばってねー」と応援してくれる子も。その気持ちが本当にうれしいこと。ずっと歌っていたので、「まだ時間がかかるから、休憩しててもいいよ」と声をかけたのに、一人になっても懸命に歌って、応援をしてくれるDくん。その声が聞こえてなくなり、他の子と同じように砂場近くのベンチに行ったのかなと思っていると・・・。「せんせい、ひをつよくするには、えだがひつようでしょ」と枝を持ってきました。「ありがとね」と声をかけると再び枝探しに向かいます。その姿を見て、周りの友だちも枝探しが始まります。拾った枝を自分たちで焚火の中に投げ入れていました。





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芋が焼きあがったことを伝えると、足早に駆け手洗いにいく子どもたち。教師がアルミホイルを剥いていると、「はやくたべたい」「まだかな」と待ちきれない様子です。あれほど声をあげていた子どもたちも、焼き芋が手元に届けられると、無心になって食べることに集中。「おいしい!まだたべる!!」と何度もおかわりに来ていました。収穫したお芋は少し小振りでしたが、なんとスーパーで買ってきたものより甘くおいしかったのです。子どもたちの頑張りもあったからでしょう。

さつまいもを育て食べるだけでも、色々な子どもの姿が見られました。スーパーで買ってきてチンすれば、すぐに味わえるでしょう。それでも、手がかかるからこそ、いろいろなことを感じ経験することができるものもあると思います。そんなことを幼稚園では大切にしていきたいなと思います。

近隣の方々、保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。





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