お泊り会当日、「きょう、おとまりかいだね」「にもつのじゅんびしたよ」と友だちと話して期待を膨らませて登園する子どもたち。
早速、カレーライスを作るために野菜を切って、米を研ぎます。
まずは、皮むきから始めます。「どこまでむけばいい?」と限りなく剝ける玉ねぎ。「まだなみだ、でてない、だいじょうぶ♪」と安心したのも束の間、いざ包丁で切ってみると、部屋一面に広がる玉ねぎの成分。
「せんせい、なみだがとまらない~」とくしゃくしゃな顔をして訴えてきます。しかし、残念ながら、担任の涙も止まらない・・・。子どもと一緒に水で顔を洗う担任でした。他の野菜も切ってみたいと気持ちを立て直し再度挑戦していました。
自分たちで育てた野菜を調理することに興味を持ち、「じぶんできってみたい」と年中組の時から、教師と一緒に包丁を使っていました。
年中の時はほとんど教師が手を添えていましたが、この日は手がぱっと出せるところに教師はいるものの、子どもたちに任せてみることにしました。
恐る恐る包丁を手にする子、「おうちで、おてつだいしてるから」と手慣れた様子で取り組む子、慎重に確認しながら行うこと様々な姿が見られました。共通して見られたことが、いつも以上に真剣な面持ちをして取り組む姿です。
そんな姿に気は抜けないながらも、安心して見守ることができました。
最後に飯盒に水を入れ、米を研ぎました。
クラスに戻ると、「ふーっ~」と胸を撫で下ろし、床に寝転ぶ姿を見ると、包丁を手にするという緊張感から解放されたのでしょう。