職員が帰ろうとしていると・・・
「すみません、幼稚園の先生?」と、呼び止める声が。
「私、そこの団地に住んでいるものですが、いつも幼稚園の子の声が聞こえてきて、歌なんかも
よく聞かせていただいているんですよ。」
「そうなんですか。ご迷惑ではありませんか?!」
「いえいえ、うちのおじいさんがとても楽しみにしていて、歌が始まると窓を開けて聞いていました。
でも、そのおじいさんが、この夏に亡くなってしまって・・・。」
「・・・・・・・。」
「子どもたちの声が聞こえてくると、楽しみに聞いていたおじいさんの姿を思い出して悲しくなって
しまうので、歌を聞くのをやめようと思ったんです・・・。」
「そうですか・・・。」
「でも、やっぱりおじいさんに聞かせてあげたくて、歌が聞こえてくると、毎日窓を開けて聞いてい
るんです。」
「これからも楽しい歌を聞かせてください。」
というお話でした。
その話を聞き、改めて子どもたちの持つ力の凄さを感じずにはいられませんでした。
大げさに言えば、子どもたちが地域を、世の中を明るくしてくれている、という事実を!!
家族にとって、地域にとって大切な大切な子どもたちが集う幼稚園。
地域の方々に温かく見守っていただき、愛される幼稚園で在るよう、職員一同頑張っていきたい
と思います。
おばあさん、声をかけてくださってありがとうございました!!
これからも、可愛い子どもたちの声をお届けします。季節の歌、童謡、新しい歌・・・いろいろな歌
を歌っていきますね。
これから徐々に寒くなっていきますが、どうぞ、また窓を少し開けて、おじいさんと一緒に聞いて
くださいね。