今年度は7月に予定していた年長組の『みんなでお泊まり』(お泊まり保育)が延期となり、それでも新型コロナウィルスの終息には至らず、、、何とか年長組の幼稚園生活の思い出に残るスペシャルな行事はやってあげられないか…と考えに考えて、今回の『ももぐみスペシャルデイズ☆』を開催するに至りました。
9月24日、25日は年長組の子どもたちにとって、幼稚園生活最高の2日間に…♪そんな思いを持ってその日を迎えました☆
初日、まずは食材切りから!にんじん・ピーマン・玉ねぎ・じゃがいも・ウインナーの5つの食材をそれぞれグループごとに分かれて切りました。メニューは自分たちで考えたパスタとオムライス!
オムライスの具材ということで相当小さく切るのですが、教師が思っていた以上に几帳面に小さく小さく切っていく子もいてびっくりしました♪「玉ねぎを切ると、こんなに目が痛いのか~!」という気づきもありました♪
お米とぎは1人ひとりが経験しました。片手をお米がこぼれないように添え、そお~っと水替えをするそんな姿も見られました。きっと家でお母さんの手つきを見てたのかな…♪
食材を切った後は戸外あそび♪オニごっこをしたり遊具で遊んだりしながら…「せんせい~!玉ねぎのニオイが手からとれない~…」と言っている子もいました♪
そして飯盒炊さん、キャンプファイヤーの準備!調理室の前に出してあったキャンプファイヤー用の木材を2人1組で上の園庭まで運び、薪の袋は何人もの子どもたちで協力して運びました。
さすがに薪の袋は重たかった様子…!!それでも1人また1人と子どもたちが加わり「もう持つところがないー!」と言う子がいたくらいたくさんの子で運びきることができました!
飯盒炊さんは、下の園庭で行いました。子どもたちが2人1組でブロックを運び、教師がそれを組んでいきました。
「わかった!それ竈(かまど)つくってるんでしょ!」という声が子どもたちの中から!「よく知ってるね…!」とびっくりしてしまいました♪
ここでは飯盒炊さん係だった“おはなチーム”が、新聞紙をくしゃくしゃに丸めたり、薪を入れたり、お米が入った飯盒を運んできたりと大活躍でした♪
教師がマッチで火を付けると、すかさず子どもたちが「♬もえろよもえろ」を歌い始めました。『火の神様にお願いする歌』として知らせていたので、一生懸命何度も何度も歌ってくれました♪「歌ったら火が大きくなったー!」と驚く子どもたちの顔がとても印象的でした♪
飯盒の蓋がカタカタっと浮いてくる様子や、隙間から水蒸気が出てくる様子を興味津々で見ている子、遊具の上で友だちとおしゃべりしながら楽しそうに眺める子…ご飯の出来上がりを今か今かと待ちました♪
飯盒炊さんの途中で“焼きマシュマロ”もしました♪これも子どもたちのアイデアなのです…!少し焦げた香ばしいマシュマロを「はじめて食べた!」「おいしいー!」と喜んで食べていました♪「なんで1こしかないの?5000こ食べたかったー!」なんて子もいました♪
ご飯が炊きあがった後は、鉄板の上で先程切った食材と混ぜてケチャップライスを作りました!火力を上げ、教師は汗だく!!!!子どもたちはそれを涼しい顔で見ながらときどき「おなかすいた~」などと言うのです…♪
子どもたちの一番人気だったパスタもその横で茹で、ようやく完成☆
夜ご飯の準備では“鬼滅の刃チーム”が机拭きやお皿、スプーン、ゼリー等を運び大活躍でした!子どもたちは自分で決めた席に座り、この日は担任以外の教師も自分の横に誘えるので、お気に入りの先生に「ここに座ってー!!」と誘う姿が見られました♪
夜ご飯の挨拶係は“とかげチーム”。いつものように「手をあわせましょう!おとうさん、おかあ…」と挨拶を始めると「ちょっと待って!!」と言い出す子が…「だって、きょうはお父さんとお母さんがつくったんじゃなくない?!」と…!すると“とかげチーム”が何やら相談を始め、また挨拶が始まりました。「手をあわせましょう!先生たちみんな、みなさんありがとうございました。いただきます!」と、普段の「お父さん、お母さん」という台詞を「先生たちみんな」に変えて言ってくれたのです…!!!!感動の教師一同!!!!何とも幸せすぎる空気になりました…♪
オムライスとパスタ、フライドポテトとゼリーという子どもたちの大好きメニューの夜ご飯は、会話も弾み楽しいひとときとなりました♪パスタの味はミートソースとたらこ。これも子どもたちの意見なのです♪好きな方を選ぶ子、両方食べた子、パスタばかりを何度もおかわりする子もいました♪
「ごちそうさま」の後は自分でお皿を洗いました。「家でもやったことあるから、自分でできるし!」なんて言う子もいました。その後の片付け係は“ひまわりチーム”。最後まで残ってがんばりました♪
ご飯を食べたらいよいよキャンプファイヤー♪暗くなった園庭に出ると、それだけで特別な空間に来たような…そんなドキドキとワクワクが入り混じった子どもたちの表情。そんな中、火の精がたいまつを持って登場すると、より一層シーンとなる子どもたち。火の精から火をもらい、中心に明るい火が灯ると期待に満ちた子どもたちの笑顔が映し出されました♪
大好きな“もうじゅうがり”や“あの橋が落ちる前に”など、普段から親しんでいるあそびや歌でたくさんたくさん楽しみました♪
後半は教師たちのファイヤーダンス♪キャンプファイヤーの火も小さくなり、暗闇の中でブンブンと音を立てながらグルグル回る火に、「すごい!」「火の線が見える!」と大興奮でした♪
さらにその後の花火でも「きれい!」「レインボー!」と興奮が止まらない様子の子どもたちでした。
初日最後のお楽しみは、夜の幼稚園探検…!教師の持つランタンの灯りのみで、園庭、砂場、倉庫の裏、遊戯室、みんなの部屋…と園内のいろいろな場所を回りました。室内の廊下や階段は真っ暗で、友だちと手をつないだり「キャー!」と声を上げたりして、怖がりながらも楽しんでいる様子♪2階に上がると、誰もいない靴箱の方や真っ暗な保育室を覗きドキドキ感を楽しんでいました。「暗いところは苦手なんです」と聞いていた子も、我先にとずんずん進んでいく姿が見られました♪きっとみんな一緒だから楽しめたんだね♪
スペシャルデイズ2日目は、“ダイヤモンドチーム”が朝の挨拶係をやってくれました。少し照れながらも勇気を出して頑張る姿が見られました♪
まずは遊戯室で体操!どこからともなくへんてこりんな体操のお兄さんがやってきて、ラジオ体操をやってくれました♪なぜか体操のお兄さんの周りからは子どもたちが「キャー!」と言って逃げていってしまいました。せっかく来てくれたのに…!
モハメッド先生とチキチキダンスも踊りました。朝から元気になれました♪
体操の後は、いよいよ『ももぐみハッピー祭り』♪子どもたちが「やりたい」と言っていたものをできる限りの形にして行いました。初めこそ遠慮がちな子もいましたが、全てのお店を回り、さらに景品がなくなるまで何度も好きなお店を回ることができました♪自分たちで作って準備したものもあったので、より楽しめた子もいた様子でした♪袋から溢れる景品を教師に見せたり友だち同士で見せ合ったりする子どもたちは、本当に嬉しそうで、スペシャルデイズが開催できて本当によかったな…と実感しました。
お祭りの後は、みんなで相談して考えた『かくれんぼ凍りオニ』は雨天のためできませんでしたが、園内で『かくれんぼ』をして楽しみました♪
最後は園長先生からさらに「がんばったね」のお土産をもらい、子どもたちの手提げ袋はパンパンに…!どういう意味かは分かりませんが、「どんだけもらえるの…!?このようちえんおかしいんじゃない!!?」と満面の笑顔になる子もいました!教師も思わず笑っちゃいました♪
みんなが楽しめたスペシャルデイズが無事に開催できて本当によかったです。開催に至るまでにたくさんのご理解とご協力をいただきましたことを感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
子どもたちがとてもとても楽しみにしていた『ももぐみスペシャルデイズ』の2日間♪2学期が始まってからの1ヶ月間、自分たちでやりたいことは何か、やれることは何か、食事のメニューから活動の内容までクラスで話し合いを重ねてきました。
一緒にがんばるチームのメンバー決めをしたり、自分たちができるお仕事(担当の係)を考えたり、2日目には何がしたい話し合ったり…その話し合ったことを一つひとつ実現していく過程を経験できたことは子どもたちにとっても教師にとっても大きな学びとなりました。
『WITH コロナ』と呼ばれる時代を生きる子どもたちの大きな糧となることを願っています!!