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雨を止ませるほどの・・

二学期に入ってから、週に一度はみんなで上の園庭に集まり、
“運動会ごっこ”をしています。

昨日、先生達で~
「明日は どの体操を~?」
「歌も歌おうか?」
「今年初めての玉入れも・・どうでしょう?」
「年長は リレーやってもいいですか?」
・・・・・などなど 盛り上がったにも関わらず・・・・  なんと朝からシトシト・・・・・・。

今週は、誕生会があり
     木・金は 年長さんが老人福祉施設に行くため、みんなで集まれるのは今日だけ。
子ども達が登園してくる頃まで雨は降り止まなかったので
ちょっと あきらめムードが・・・

しか~し!
みんなで約束した時間が近づくと・・・止み始めるではありませんか

そこからがすごい

先生達は上の園庭に 
みんなのいすやら
旗やら
玉入れの用具やら
放送器具やらを
どんどん運ぶ運ぶ

みんなは
トイレに行って
くつをはいて
年長さんは自分でいすを運んで
どんどん並ぶ並ぶ

始めるまでにできるだけ子ども達を待たせないように努力はするけれど
そんな時でも先生達は
子ども達を急がせたり怒ったりしないのがすごい

みんなで 
入場し
運動会の歌を歌い
ディズニー体操をし
玉入れをし
年少さんは 「よーいどん」 本日は縄を跳んでみたりして・・
年中さんは まるくなって踊り・・
年長さんは リレーを~

その間、全く雨が降らず、リレーの終わる頃にちょうど ポツポツ・・・
なんてちょうどいいタイミング

“晴れてほしいな~”と思うときに晴れること。
これはなかなか運のいいこと。
先生達が強く願い
みんながおりこうちゃんだから 通じたのね

この日、年中さんは 初めての踊りを経験しました。
普通、運動会にどんな曲でどんな振り付けで踊るのか、
ほとんどの幼稚園では夏休みの間に先生達で決めていると思います。
そしてそれを何度も何度も繰り返す。そしてきれいに踊れるようになる。

この最初の段階から全く違うのです。

・子ども達が好きそうな曲を生活の中で聴かせてみる
・反応の良かった曲を流して自由に表現する姿を見る
・子ども達の表現した姿をうまく取り入れて形にしてみる
・実際に子ども達の前で表現してみる
・その時の子ども達の反応をよ~く見る

こんな経緯を経て
その年の子ども達にぴったりの曲と振り付けが決まるのです

ちなみに今日の年中さんの踊り。
前日までに先生達が一生懸命相談して苦心していましたが
子ども達の反応は
曲も振りもピッタリ・・という感じではないため
再び一から練り直すことに・・・。
先生達は本当に大変だけれど
ここに手間をかけておけば
本当に楽しく表現する姿を見ることができ
その姿は見ているどの人たちにも伝わる


年長のリレー。
毎年、男の子と女の子で分けて行っているのですが
昨日、先生達は
「今年は一度に全員でやりたい」と口にしました。
ただ・・
一つ一つのプログラムに長い時間をかけることは大変マイナスです。
運動会当日、
自分の子どもが出ていないプログラムの時に時間がかかればかかるほど
見ている人たちはどんどん飽きてやがてそこから心が離れていく
見ている人たちが流す空気は意外にも子ども達に伝わるのです。
一度に10人走るのと20人走るのとでは全然違う
それがわかっていても
「20人で走ると山あり谷ありで本当におもしろい。そして意外にあっという間です」
今日、実際に子ども達が走る中で目にしたものは~
子ども達をちゃんと見てきたからこそ断言できる自信。
その年の子どもの姿に合わせて方法を考える大切さ。

内容のすごいもの・完成度の高いもの
そんな形を見せるために この行事があるのではなく
ここの先生達が手をかけるのはもっと大事なところです。

毎回行う運動会ごっこができるだけ当日に近い雰囲気であるように
朝から声をかけ
お父さんやお母さんにもどんどん見に来てもらいます。
次回は 保育参観に“入場”しますよ~
楽しみにね


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2009年09月15日 20:04に投稿されたエントリーのページです。

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